南葛

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 今晩出席した韓国語授業のソンセ(先生様)は、東京都立南葛飾高校定時制)出身だそうで、今も「南葛」定時制の非常勤で「朝鮮語」を教えている。「南葛」では「朝鮮語」が必修だそうだ。
入学案内
 「南葛」といえば『キャプテン翼』か。昔から何となく気になっていたが、今やっと、初めて確認した。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/東京都立南葛飾高等学校
 私がいた「東葛」という千葉県の高校(全日制、いわゆる進学校)もまた、定時制との併設校だが、私が「定時制」を「意識」に上らせたことは殆どなかった。他の多くの生徒もそうだっただろう。やはり、歪と思う。
 私が卒業した直後に、千葉の県立高校では教員の強制人事異動が始まったが、都立高校でもまた、現在は教員本人の意思にかかわらず機械的定時制への異動が行われており、そうやって配置された教員たちの多くは、面倒な「不良」生徒に対しては、基本的に追い出そうとしか考えないらしい。ソンセの在学中にはあったという、何年留年させてでも全員卒業させるという教育理念が奪われたのだ。背景には、少子化の下の定時制であるにもかかわらず、近隣の定時制高の統廃合により、入学者が集中しているという条件もある。
 こちら千葉県でも、続々と高校の統廃合が進んでいる。そして、日の丸・君が代「問題」。今年の1月にこういう判決があったことを、不勉強な私は知らなかった。
 南葛定時制高校再雇用拒否事件−地裁・勝訴判決
 まずは、遅ればせながら、「勝訴」判決、おめでとうございます。そして、すべての裁判官が、素直にまともに日本国憲法を読んでくださることを願っています(上記地裁の判決も、日本国憲法に率直に則るものとは言えないだろう)。「東葛」にいた私にとって、日の丸・君が代が、つねに忘れることのできない「問題」であることは確かだ。今晩は、自分は「東葛」というところを出た、とは言った。が、自分たちはかつて日の丸・君が代強制に反対していた、と人に話すのは、変な武勇伝に聞こえそうで、ためらう。まして相手がソンセでは。でも今度、話してみよう。そのために、来週こそ万全の予習・復習をしないと(韓国語の、です)。今晩も、恥ずかしかった……。
(写真は、千葉県市川市里見公園下江戸川岸辺より、東京都葛飾区を望んで。)