死都東京
『新潮』6月号掲載の島田雅彦「死都東京」には、まさに微分された心と積分された魂が漂い、滞る。全段落140字構成の、心のさすらい、魂のうめき。故・内藤裕治氏の魂も登場。かつて島田が『フランシスコ・X』で扱ったフロイス『ヨーロッパ文化と日本文化』の、あの研ぎ澄まされた断片、群列とも似て。
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