去る者

 twitterを始め数ヶ月経つ。そこが現在のインターネットの最先端だということにはすぐに気づいたし、そもそもそれ以前に自ら魅力に取り憑かれた。そして、既にその最先端から取り残された、かつて最先端にいた(とされていた)人たちがいる。具体的にいえば、例えば梅田望夫だ。梅田はinternet celebrityのままで、逸早く始めたtwitterでもfollowersは相変わらず多いが、twitterを主要なmediaとして活用してはいない。端的にいえば、もとからのcelebrityが書いているという前提が無ければあまり読まれないだろう、全く毒にも薬にもならない内容のtweetsばかりだ(梅田のブログもかなりつまらないと私は思うが、twitterについてはそう思う人がさらに多いだろう)。そういうことをしている間に、あっという間に、「過去の人」になっていくのが、dog yearsとしてのIT業界の習いなのは言うまでもない。そして、twitterではfollowers数がpresenceを決めるとは限らないこともまた、梅田が示していると言ってよい。「一言」の持つ価値、誰とどれだけの関係を築けるのか、という「質」の時代がインターネットに到来したことを、はっきりと感じる。