公平は、線でははなく面に

週刊碁』の今週号、11歳と95歳が表紙両面を飾る。この広さ、太さは、将棋界に足りないもので、今後どうしても必要なものでもあろう。
将棋界最大の誤りは、プロとアマチュアの間に峻厳なる一次元の直線を引いた上で、その峻厳さを公平さと勘違いしているらしいことにある。直線は素「直」や愚「直」において尊い。が、公「平」は、同一の「平」面上に、95歳も11歳も、他方でまたプロもアマも、男も女も、水「平」に並ぶような世界にしかありえないと思う。
将棋を日本、囲碁をアジア、と置き換えてもよい。