『シリコンバレーから将棋を観る』翻訳プロジェクトへのトラックバック

こんにちは。初めてトラックバックいたします。

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まずタイトル(現在は仮題)は、
Modern Shogiといえば「近代将棋」(雑誌名)じゃないか!?というのは日本ローカルの懸念としても、「近代」と「現代」の違いがModernだと分からない。しかし、将棋における「現代将棋」は「近代将棋」との区別という意味が大きい。だから、例えばむしろ、
Shogi---Yoshiharu Habu and Our Times の方がいいと思います。
羽生将棋は、強いていえばPost-Modern Shogiだと思います。実際、保坂和志氏が『羽生』で指摘しているように、羽生(以降)の自戦記は、指し手の「主体」にこだわらない書き方をしているのだから。
したがって、Yoshiharu Habu:Beyond Modern Shogiなどもいいかもしれません。海外ではShogi自体がたんに日本のPre-Modernの伝統に見えているかもしれませんが、ここは妥協せずにニュアンスを表現した方が良いのではないか。

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Non-Playing Shogi Fan(指さない将棋ファン)というのは……、"Non-Fighting"あたりの方が良さそうに思います。詰め将棋だってplayだし、むしろ詰め将棋の方がある意味ではplayableなものだから。

以上です。

羽生―「最善手」を見つけ出す思考法 (知恵の森文庫)

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